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「令和5年度愛産大短大地域公開講座」のご報告

研究室からこんにちは(短期大学)
 昨年に引き続き、令和6年2月24日(土)9:30~16:15 岡崎市東部地域交流センター(むらさきかん)において、「令和5年度愛産大短大地域公開講座」を実施したところ、本学の学生の皆さんを含め、全体で28名の方々に受講していただきました。内容は、以下の通りです。なお、①~③はチラシから、④所感はアンケートの結果を元に、筆者の感想を加えたものです。


1.「英検準1級・2次試験にチャレンジ!」
① 9:30~11:00 西田一弘(10:30~11:00 ジェイコブ・クワーム先生) 
② 内容:難関の英検準1級・2次試験を利用して、英語スピーキング力を向上させましょう! 英語スピーキングのこつをお教えします。ネイティブ教員との英語によるコミュニケーションもお楽しみに!               
③ 英語レベル:中級・上級
④ 所感:MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)の大谷翔平選手の5年前の新人賞受賞のスピーチと、最近のMVP(最高殊勲選手)受賞のスピーチを比べて、とても速く英語を話せるようになり、前置詞句の前でポーズを置くなど、あまりの英語の上達ぶりに英語を学ぶ人にとても良いお手本となっています。大谷選手の、目標に向けての(2回目のスピーチの準備として)、日頃の英語の努力の成果がうかがえます。因みに、大谷選手は最近、英会話スクールECCの大使となり、大谷選手の発案で協同プロジェクトとして、アメリカ留学に小・中・高校生を対象に100人を約1週間の海外留学&ホームステイに招待することを発表しています。
 本学非常勤講師でもあるジェイコブ先生の「会話をうまく進める方法」の説明は、英語のリスニングに有益であったことはもちろんのこと、ネイティブ独自の視点もあり、大変興味深いものでした。これにはジェイコブ先生のように、前向きで、人を信じ、受け入れる、豊かな人間性が必要であると強く感じました。   
 

2.「映画の中に見る多様な社会」
① 11:10~12:00 寺澤陽美 先生
② 内容:映画にはさまざまな社会の諸相が描かれています。今回は、シリーズ3作品が人気のコメディ『ミート・ザ・ペアレンツ』(原題: “Meet the Parents”)を題材に、人種、宗教、職業など社会の多様性がどのように描かれているか見ていきましょう。
③ 英語レベル:特になし
④ 所感:“Meet the Parents”を文化多様性、即ち、各地の固有の文化や多文化主義をグローバル化から守ることに主眼を置く視点から見直してみるという新しい試みで、映画の内容に関する寺澤先生の質問もわかりやすく、的確で、日本語字幕付き、英語字幕付きで、数回映画を見返したくなるようなものでした。映画を利用した英語の勉強に、文化的視点を取り入れることで、単に語学の学習以上に、より興味深い学習に進化させることができる、貴重な知見でした。

  2.「映画の中に見る多様な社会」

ゲスト:ジェイコブ・クワーム先生、講師:寺澤陽美先生 


3.「愛知の高校入試のしくみ:よりよい進路選択にむけて」
① 13:00~14:30 首藤貴子 先生 
② 内容:不登校になると進学できないのでしょうか? そんなことはありません。義務教育後の進路は、すべての子どもに開かれています。障害があっても、家計が苦しくても、大丈夫です。中学生や保護者の方、高校入試制度に興味のある方、一緒に考えましょう。 
④ 所感:愛知県の多様な高校進学の形態を、基本的なしくみから、実際的な内容まで、広く深く細かいところまでご紹介いただき、教育の専門家の人達のみならず、特に、高校進学に悩んでいる親御さんには、光明となるような、非常に貴重で有益な情報提供となるものでした。

3.「愛知の高校入試のしくみ:よりよい進路選択にむけて」

講師:首藤貴子先生


4.「ボードゲームへの誘い」
① 14:45~16:15 髙野盛光 先生
② 内容:アナログボードゲームは小さな子どもから年配の方まで多くの人が楽しめます。運の要素が強いものからじっくりと戦略を組み立てるものまで幅広いものがあります。その世界を少しのぞいてみませんか。
④ 所感:子どもの頃、夢中で行っていたアナログボードゲームとは若干頃なる、海外のボードゲームは様々な工夫がされており、誰もが時間の経つのを忘れる程、夢中にさせるものがあり、(認知症予防にもつながる)日頃使用していない脳の部分を活性化させるように思われます。我慢強さ、相手の心理を読む力、決断力、コミュニケーション力などをゲームをしながら養えることでしょう。頭が柔軟な子どもは元より、若者や年配の人にとっても、これらの能力向上には有益であると思われます。

 無料講座ではありましたが、受講の皆さんは、休日にもかかわらず遠方からの参加もあり、学習意欲、英語力共に高く、長時間に渡って積極的に講座に参加していただきました。受講者のみならず、担当講師の皆さんにおかれましても、多くの刺激と知見をいただいたことと推察いたします。多くの教職員の皆さんと本学の学生を含む参加の皆さんのご協力で、今回の講座を運営することができましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。
 今回は「コミュニケーション」という共通テーマでしたが、来年度もテーマを変えて「愛産大短大地域公開講座」を開催する予定です。本学の教育活動の一環を共有する場として、本学の学生の皆さんのみならず多くの方々にも、ご都合がつきましたら、ご参加いただければ幸いです。 (KN)