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2017보드게임콘以降徒然なるままに

研究室からこんにちは(短期大学)
英語教員養成コース担当の髙野です。

この数年、フィールドワーク、勉強会(異文化コミュニケーション論・国際コミュニケーション概論)で年に2~3回韓国を訪れています。この夏も7月28日から8月1日までフィールドワークに出かけていました。今回の訪韓の目的の1つは2017보드게임콘(2017BOARDGAMECON)に参加して韓国のボードゲーム事情を見聞することでした。

国内最大規模のアナログゲームイベント1の1つが『ゲームマーケット』であることは知っている方も多いと思います。『ゲームマーケット』公式サイトのデータ2によると2000.04.02開催時に400名だった来場者数は直近に開催されたゲームマーケット2017春(2017.07.05.14開催)では13,000人と急増しています。アナログゲームとは「電源を使用しない」ゲームの総称であり非電源ゲームと呼ばれることもあります。「コンピュータを用いない」ゲームと表現されることもあります3。『ゲームマーケット』は東京ビッグサイトで開催されているものが規模が大きいですが、2012年から2014年までは大阪で2016年、2017年は神戸で開催されてもいます。また2017年には『ボードゲームフリーマーケットin住之江』が大阪で開催されています。

韓国でも大きなアナログゲームイベントがあります。1つが先に挙げた보드게임콘でもう1つが서울보드게임페스타(Seoul Boardgame Festa)です。後者にも参加したいのですが、残念ながら入学オリエンテーションと重なったために今年も見送りです。보드게임콘は2005年に第1回が開催され、今年で13回目の開催となります。今年開催されたCOEXで開催されるようになったのは2013年以降のことです。

2017보드게임콘は2017年7月29日、30日にソウル市COEXでKOCCA(韓国コンテンツ振興院)主催、KABI(韓国ボードゲーム産業協会)主幹、文化体育観光部後援で開催されました。『ラミーキューブ』大会が開催されたり、アマチュア作家によるボードゲームの展示・即売会、ショップによるボードゲーム販売があったりしました。また、体験コーナーもあり子どもさんと一緒にみえたお父さんお母さんが一緒にゲームを楽しんでいました。初めての方にはショップの方がていねいに遊び方をインストされていました。この記事の最後に挙げた画像はその時に購入したゲームのいくつかです。『TEN CATS』は北尾まどか氏の『ジュウシマツ』(ジュウシマツ&木製コマ)をネコ&紙でリメイクして出版されたものです。

独立した科目としてボードゲームを取り上げたスクーリング科目をできればと考えていますが、現在は「コンピュータ演習B」、教職科目のいくつかで実際にボードゲーム(あるいはカードゲーム)を取り上げて、実プレイ、ゲームシステムの考察、文化面からの考察、実社会(職場、学校、家庭etc.)での活用について探求しています4。「コンピュータ演習B」は短大だけではなく、大学の学生さんも受講できますので興味を持たれたらぜひ! 手ぐすね引いてお待ち申し上げておりまする。

   


1『ゲームマーケット』公式サイト(http://gamemarket.jp/ 2017.09.15最終アクセス)のメタデータより。
2『ゲームマーケット』公式サイト「開催データ」(http://gamemarket.jp/report/ 2017.09.15最終アクセス)内「過去の開催データ」。
3最近はスマホで提供される機能と組み合わせてプレイするハイブリッドなゲームも出版されています。
4 名古屋大学の有田隆也氏は、基礎セミナー・「ボードゲームを究める」を10年前から開講されています。